からっぽ

2006年2月21日
久しぶりに本を読みました。
小川洋子『博士の愛した数式』。

随分以前から名前だけは聞いたことがありました。
手にまで取ってみたのに、今まで読まないできました。
…数学恐怖症なので。

でも、ついこの間映画の紹介で、この作品の事を聞きました。
宣伝用映像には自分でびっくりするほど見とれました。
この本は読んでみたい、とここまで思ったのは久しぶり。

今日、手元にやってきたのは、優しい緑色の背表紙で、優しい水彩画の表紙の文庫本。

長らくこういう本を読んでいませんでした。
まだ途中までしか読めていないけど。
自分がからっぽになって、流れ込んでくる丁寧な文章。
砂糖を煮詰めてどろどろになってこげついたカラメルみたいに、自分って鍋で自分が煮詰まって、自分の中の自分濃度が高すぎてどろどろになっていたように感じた。
それがうすくなったみたい。

本が読みたいな。
映画が見たいな。
散歩がしたいな。
自分がからっぽになって、さらになるような時間がほしいな。

そしたら、好きな人をもっと好きに、自分はもう少し素直になれるような気がして。

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